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ハンニバル シーズン1 第5話 感想 すれ違う夫婦の難しい問題を色々考えてしまった第5話です。

 ハンニバル シーズン1 第5話 感想です。

 

第4話の感想はこちら ↓ ↓

 

 

meganetamago.hatenablog.com

 

 

しばらくは1話完結ものですね。

第5話は、自分が殺した死体にある加工(?)を施した猟奇殺人を追う、ウィルとジャック。そして、ぎくしゃくしてしまうジャックの夫婦問題が描かれていました。

 

※以下、ネタバレありの感想です。

 

今回は、死体に度胆抜かれましたよ。

話的にはハンニバルの世界観に慣れてきたのか、大人しいほうだったような気もするぐらいでしたが、とにかく現場の映像の衝撃がとにかくすごすぎて。

 

映像美と世界観に徹底的にこだわって制作されてると思われるハンニバルですが、男女が祈るような形で裸でこちらに背を向けて背中の皮を剥がされて羽のように吊るされている様は、思わず声が出ましたね。

ゾンビとかBONESの死体とは違って、おえーっっていう嫌悪感ではなく、とにかく恐怖心が煽られる現場。

今回の犯人は、自分の病気で余命わずかと知り死の恐怖と向き合う過程で宗教的な意味合いを含む殺人ということで、殺した人を天使に見立ててたわけですが。

そして、最後は自分も天使になったわけですが、その時は衝撃であまり深く考えてなかったけど、今思うと、あれどうやって自分で背中の皮を剥いで天井にぶら下がったの?

そこは割愛?(笑)っていうか、わたしの解釈違いで本当は他殺?

 

と、事件の話もそこそこに、ウィルを捜査に引き入れた捜査官のリーダー、ジャック夫婦の問題中心に構成された今回のエピソード。

今までもなんとなく、ぎくしゃくしていたけど、ハンニバルの家で3人で食事してるのを観てまず衝撃。

なんで、みんなハンニバルの家にご飯食べに行くのよ!

確かに美味しそうだけど!!

 

毎回一皿出されるたびに(あれは一体、なんの肉なのか・・)

と思ってしまうのはわたしだけじゃないよね。しかも、今回はフォアグラだったし。

フォアグラはすごく美味しいけど、フォアグラ食べなかったジャックの妻、グッジョブと思ってしまったわたし。

なんかポリシーがあるみたいだったけど、食べなかったのは野生の勘だと思う。

 

そして、再びハンニバルの無駄に広い診察室に現れるジャックの妻。

ナチュラルに浮気を告白。

夫にバレてもいいと思っているのか、医者とはいえ共通の知人に言うなんてすごいよね。

ずっと不機嫌で旦那や自分にいらついてたのも、浮気の告白も、それもこれも、自分が死を避けられない病気になってしまったからなんだなー。

 

日本文化にどっぷりつかってしまっているわたしには、癌→家族や周りや医療関係者の温かいサポート→必死に病の苦しみや治療と闘う本人というのが一つのセオリーだと思っているけれど、なんとなくジャックの妻、ベラの気持ちもわかってしまう自分。

しかも、化学療法は選択しないって本人は言ってる。

最近病気治療の際によく言われるQOLの問題もあるとは思うけど、多分普通に今までどおりに過ごしたいんだろうな。今はそんなに症状もなさそうだし。

もちろん自分も夫をすごく愛しているんだろうけど、妻である自分をすごく愛している夫に、日々不安に満ちた目で優しい言葉を掛けられるのは、死や別れを日々突きつけられるようで辛い。

夫を拒否してるんじゃなくて、困惑しているんだと思う。自分でも気持ちの整理がつかずどうしていいのかわからない状態なんじゃないかな。

だから、ハンニバルのところに来て色々ぶちまけた。

夫は夫で困惑してるし、不安だし支えも必要なんだけど、そこまでかまっている余裕のない妻。

人が人と一緒に生きて暮らし、遅かれ早かれ訪れる死による別れを迎える作業は一筋縄ではいかないですね。

 

 

第5話は、そういったことをつらつら考えてしまうエピソードでした。

 

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